急がば回りこんでドロップキック

後藤あいといいます。

懲りもせず出会い系

家から出ずに結婚相手が見つけられるなら楽だと思った。

Tinderを伝って私の膣内に精子が送り込まれそうになったところを、薄めのゴムがガードしてくれてから1週間後、また会いたいな〜(ハート)という感じでLINEを送ったら、そうだね、と返ってきて、それから5ヶ月半が経った。

夕方から夜に名義変更しそうな空がぐぐぐと迫るのが嫌になり、PCでエロ動画を見ていたら、あーこれと同じことしたいなあ、と思って5ヶ月半振りに彼へLINEを送った。

覚えてる?元気?って、結局私は、家から出たいんだった。

既読がついてすぐ、分からないので写真を送ってくれる?と着信し、Tinderで使っている写真(そうです、まだ使っているのです)を丁寧に送ってあげたら、あーーーーー、覚えてる覚えてるhahahaha……またご飯行こう!と返ってきた。私は彼とご飯に行ったことがない。

それでも辞めないTinder。たまにLINE交換をすると、こう。

健やかなる時も、病める時も、私は私。
対峙せざるを得ない。
確立した自己。
行き場のない性欲。
確立した自己。
耐えろ、耐えろと夜が言う。
強く、強くと師が叫ぶ。
なりたくて、たりなくて、バカみたい。

つまんない夜

先輩と飯。

ボジョレーヌーボーというものを初めて飲み、ブドウの味がして美味しいです、と言ったら、嘲笑された。

かわいいかわいいと言いながら笑うので、演じる。嘘だよ!ブドウの味はするが美味しくはないよ!クソ!

その先輩は、自分の苦労話をヒョウヒョウと話す。ヒョウヒョウ感を繕いながら話す。他の先輩が負けじと苦労話を重ねようとして言うすごいね〜!を、そうですかね。だけで返して、にんにくとハーブを混ぜた臭えチーズを乗せたクラッカーを一口食べていた。

私は基本的に黙る。

ふと思い出したように、酔ったの?と声をかけられた時は、は〜い、と両手を真上にあげれば、過ぎる。

悩みがあったら言うんだよ、と諭された時は、また別のこういう会で、あの子こんなことで悩んでるんだって、頑張ってるよね〜、って屈託のない密告をするだろ、という気持ちを隠してモジモジしていれば、過ぎる。

いよいよ逃げられず、もしくはいよいよ解決できず悩みを相談した時は、まだ若いから、大丈夫だよ。私があいちゃんくらいの時はね、と言われて、過ぎる。

ヒョウヒョウ彼女の骨盤を倒した座り方と、肉を備えた猫みたいな背中を、酔ったふりをしてじっくり眺めながら、どんなに大きな苦労をどんな数乗り越えたのかなあ、と想像してみる。想像つかない。ほれ、私って若くてかわいいからさー。

悔しさ、反省等、今日はなんかつまんなかった、で押し込めた。安全第一な自分にやっぱり腹を立てている。

後、用もないのにいじったガラケーで見つけた拓哉からのメールが悲しかった。

芸能人にファンレターを送って、その後

「今日も好きでした」とは、ナイナイ矢部氏にあてられたファンレターだった。それ一言だけの手紙。

ANNの出待ちの子だったか、頻繁にファンレターを送っていた子だったか、そこは忘れたけど、というか「子」なのかも忘れたし、そのエピソードをラジオで聞いたのが確か10年以上前だから、たとえ「子」だったとしても今はそう呼べるお年頃じゃなくなってるんだろうけど、そんなことは別にどうでもよくて。

その人の気持ちと人間性が詰まった本当にいいファンレターだと思って、文面だけは鮮明に覚えている。

先日、私は、生まれて初めてファンレターを書いた。

東京近郊に住んでいるのも、服を買うのも、家を掃除するのも、メイクをして出かけるのも、ライザップに通ったのも、全部彼のためで、全部彼のおかげ。カセットでの録音から足を洗ったのにradikoのタイムフリーがなかった氷河期に録音ソフトを買って、土曜の夜、PCに徹夜させる習慣を加えたのもそう。

今日、私は、彼のライブへ行った。

予約者の名簿を見て、この前ファンレターを送ってくれた子だと気づかれるかもしれなくて、それでライブ終わりには控室に呼ばれるかもしれなくて、そこで話して波長が合うかもしれなくて、1ヶ月に1回ご飯を食べてじっくり話したり、もしくは一緒に仕事をしたりするかもしれない。

控室に行くなら手土産のひとつでもいるんだろうと思って、ライブ会場の最寄り駅を降りてすぐのところにあるケーキ屋さんで、焼き菓子を買った。

きっとそれは突然の出来事なのだろうから、自分が食べたくて買ったのだと、先手を打っておく。

そうそう、そのファンレターでは、好きですというのが書けずに、私が1人でに始めたのにそういうことを言えるような雰囲気が作れずに、結局私の中から出てくる単語はどれも役不足で、あれもこれもと長くなってしまった。

伝わればいいな、と思いながら、いかに彼に救われたか、感謝の思いをストーリー仕立てで語る。なぜ伝えたいのかは分からないし、伝わったからって何かなあって、自分本位な感をいよいよ拭うことができなかったけど、伝わればいいな。

何度も読み返す勇気はなかったのに、ポストへ投げ入れる度胸はあった。

82円の小さくてペラペラの紙は便箋の重さに耐えきれなくなって逃げ出しているかもしれないから、質問コーナーに投書される、ファンレターって本当に読んでるの?という疑問が止まないのを、なんとなく納得したりする。矢部氏のファンは自分の気持ちに自信があったんだろう。優しさと自信が。

好きな人に好きと伝えることは、こんなにも恥ずかしくて、ばかげていて、生命力吸い取られて、ちょっと嬉しい。ああ、久しく好きと言ってないなあと、今気づきましたけど!みたいな感じでしみじみ噛み締めた。

ほんで、今、私は、自室の布団の上でさっき買った焼き菓子を食べながら、今日もらった事務所ライブのフライヤーと、出せずに持ち帰った空欄のアンケートを持て余している。

ライブ楽しかったとか、こんな時間に食べたら太っちゃうとか、また明日から頑張ろうとか、全部そうだけど全部違う。とりあえず化粧を落とす。

売れたい売れたい売れたい売れたい

Apple社のiPhoneとAndroid社のGALAXY

という感じでカタログのラインナップを把握していたし、スマホはiOSかAndroidの2択からしか選べないのだと思っていたけど、外観はもちろん、スマホ界における立ち位置までも、なんとも愛らしいWindows 10 Mobileってのがあるって知って、買って、ちょっとずつ詳しくなる。

そんな素人が書いているからこそ面白いと言ってくれた先輩がいて(もういないけど)、胸を張って書いています。もちろん、編集さんの力を存分にいただいたり、Google検索で上位にくるサイトだけを見て理解したと思わないようにして、正確性を担保しながら!

初めて連載というものを持たせてもらって、今週、8回目を迎えた。

端末のレビューをスマホのことがあまり詳しくない人の目線で書いている。公開後は半日に1度くらいURLをコピーして、ツイッターの小さい窓にペーストしてから、どデカイ確定ボタンを押して検索。リツイートしてくれた人のタイムラインは遡る。リツイートした後に一口コメントをしてくれてる人もいるし。

そりゃあ、ああ、ここ、ダメだったかとか、もっと掘ったほうがよかったかとか、画像のトリミングッッ!とか、反省することも多いのだけど、取り急ぎ、反応が嬉しい。反応がないと、嬉しくない。やはり誰かにかまって欲しくて仕方ないんだろう。このブログだってそうだ。ただし、いずれくるW10M(こう略すらしい)が愛らしくなくなる時、私はきっと、もう素人でいられないんだよね。

過渡、だったりするかもしれない。

売れたいよ、やっぱり。