急がば回りこんでドロップキック

後藤あいといいます。

必死なおじさんが素敵

おじさんって人生に慣れてる感じするじゃん。それ嫌なのよ。

36歳から49歳くらいだな。目標はと聞かれて「現状維持」って答える感じの、若い人に聞くとあの人余裕ある雰囲気でいいよね〜って風。

あれこれ悩む体力がなくなってきているのか知らないが、腹立つんだわ。通勤電車は辛いけど、休日には家族でゆっくり休めるからうまくストレスが発散できてる。そんなに気張ってるとしんどくなっちゃうよ?お酒でも飲んでさ。みたいな助言。いらんいらん

それでもたまに、汗かいて、必死なおじさんを見かけることがあって、私は「あー素敵。はーと」なんてキュンとしちゃうんだ。キュンとするっていうよりは、安心するのかな。おとなになってもこんなに醜い人もいるんだって。貶していない。醜い人はかっこいいから。

大人になるってことは慣れていくことだ。大人ってそんないいものですか。慣れって大事なんですか。童貞感丸出しにして敏感で、自意識過剰で、アタアタしている感じ。好き。かくいう私は、かねてからスマートに生きたいと思っているけれど。

その童貞感。おじさんが放っていると際立つ。年輪重ねて出てくる臭さと、中学生に感じる精液まじりの脂臭さ。このブレンドがたまらないよね。きっと世間から見たら難ありで、「ダメ男」とか「めんどくさい奴」なんて親しまれているんだろうけど。

崇高な使命を果たすために必死になっている感じもするのかな。大人になっていくに従って、自分の守るものとか果たすべきものとかを自覚していくんだろう。それもまたキュンとくる原因。この場合は、羨ましさも含む。

生きるのに慣れていないおじさん。結婚したくはないけどどこかにいないかな。飲み友達くらいで。