急がば回りこんでドロップキック

後藤あいといいます。

エステ初体験したけど、股がかゆいという感想

1日1食にしたり、炭水化物抜いたり、アザになるくらいリンパマッサージしたり、体重計買って3時間おきに乗ったりしてるんだけど、ついにエステを初体験した。菜々緒みたいな足になるかと思ってたのにさ。1週間したらまた来いだって。

家から歩いて3分。運動不足でちょっと歩くだけでカカトが爆発しちゃうからチャリで行った。すぐ着いた。オートロック付きマンションの一室。うっすらがフォークロックかかっている。どうでもいいけどフォークロックって9割6分フェードアウトだよね。スネアドラムがパスパスしてて好きだ。

はじめにカルテ書かされて、見栄張って会社員って書いたけど、これ正直に書いたほうが身体の感じ分かってくれるのでは?と思って、フリーランスと書いた。ちなみにフリーランスってのも見栄。無職。

この時お茶を出してくれるっていうんでメニューを聞いたら、全然聞き取れず、最後に言ってたローズヒップという単語だけ繰り返した。案の定ローズヒップのお茶が出てきた。あかーい。あつーい。きらーい。

施術を始める前の問診で、食べなさすぎだとか、そんなに太ってないじゃないかとか、脱いだらすごいんですよっていう押し問答とか、やっぱりおっぱいのことお胸って言うよねとか、そういえばここ1ヶ月ワキ毛もスネ毛剃ってないぞ、やばいぞとか、海草食えとか、コーヒー飲みすぎだとか言われて、この時点でもう2万3000円払う価値あるよなあ、なんて思った。今までダイエットは独学だったから、彼女をライザップのトレーナーだと思って、ここぞとばかりに質問したんだ。

キャビテーションのことをキャビ、ラジオ波のことをラジと略していたのがジワジワ面白かった。キャビラジ。シャカラビみたい。

施術はめちゃめちゃ痛かった。リンパが滞っていて、脂肪もカチカチになっているらしい。割りと痛みには我慢強いと自負してたから、痛いって言わなかったけど、2分に1回「痛い?」って聞いてきてた。「初めてだもんねー。言えないよねー。」ってエステティシャンの人が一人ごちってたのを聞いて、ちょっと腹が立った。

施術が終わって、布団で包まれた。身体自らの力で脂肪を排出する目的らしいが、この時が一番辛かった。

股のところにオイルの拭き残しがあって、かゆい。

掻くと布団の中心部がクシャッとなって股を掻いたのがバレちゃうと思って我慢した。これも痩せるためだ。布団を剥がされて着替えてくださいって一人になった時、エステティシャンがドアを閉めた瞬間に掻いた。赤くなるほど掻いた。

そんなに痩せてなくない!?って思わせる内ももと、その内ももの間を陣取るオイルで湿ってたるんだ紙パンツを見ると胸が苦しくなった。だから自分のパンツに着替えてからもう一通り掻いた。

家に帰って着替えた時、目の端で見えた内ももの赤い跡は、さっき飲んだローズヒップが染み出たんだと思わせた。ももだけど。