急がば回りこんでドロップキック

後藤あいといいます。

イブのこと

すっかり年末ムード。

服とかメイクとか変えたら違う自分になれるかもしれない、ほんでクリスマスイブにバーとか行ってナンパされて聖なる夜を過ごしたいなんて、そんなことを思い立って、いろいろやりました。

服も買った。

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肝心のイブには「彼のLINEにイブに会おうって送ったきり既読がつかないから、まじで死んでるかもしれない」と泣く友だちと一緒に彼の家へ行きました。

せっかくだしと、新しい、服を着て。

その友だちには、服やメイクなどは効きませんでした。いかに寄り添えるか、いかに励ませるか、いかに不安を除けるか、いかに忘れさせられるか、私の、私が今までコツコツと貯めてきた、内面の力が試されているようでした。可愛いか可愛くないか、綺麗か綺麗じゃないか、ナンパしたくなるような容姿か否か、そんなことはどうだっていい夜。イブまでのTODOに全く入れておかなかった中身の問題。これはすっかりノーマーク。

彼のLINEに既読がついて「ノロで死んでました」と返信がきたのは終電間近だったし、着慣れないニットがチクチクしていたし、励ましに関わる単語を探すために脳みその引き出しを逆さにして広げてしまっていてすっかりぐったりしていたし、つつけば出てくる不安の言葉を彼女から聞いているうちに伝染していて、返信がきた反動で心が緩み切ってしまったので、そのまま帰りました。

にしても、やっぱり死んでたんかい。

いや、死んでないんかい。

ナンパ待ちするより、外見に心を配るより、ずっとずっと楽しい夜。

ただし彼からの返信があったあと、彼女はもう私の1日の励ましの言葉など全部すっかり忘れてしまったようで、「1通のメッセージで、全部持ってかれちゃったよ〜」なんて2000年代の東幹久みたいな台詞を私が言っても、それすら無視してました。すごいね、恋人ってさ。いいな。

またリベンジします。