急がば回りこんでドロップキック

後藤あいといいます。

この3連休、特に予定がない。まずい。

この3連休、ひとりで、敬愛している佐藤満春さんのトークライブ行くことくらいしか予定がない。

わりとこの現状、焦る。

一人っ子という家庭環境に由来して、ひとりで、特に家で過ごすのが好きだ。あ、友達がいないってわけじゃないんだけど、誘い方分からないし、着ていく服ないし、本当は、できれば、ひとりで家にいたいしとか。。このパーソナリティに甘んじて、心も身体もウチに篭もるのが好きな私は、日々Facebookで友達がバースデー(平板読みの方)でケーキまみれになってるのを見て、長いストローを刺した2L紙パックの緑茶を飲みながら無表情でいいねを押す。

先週の休日は友人に誘われて飲み会に参加したけれど、2時間で1万円も飛んでいったし、彼女の終電がなくなって私の家に泊めたら、毎朝のルーティンとして課している部屋の掃除ができなかった。飲み会とお泊りは楽しかったし、たまにあるイベントのようなものだから許容できるとしても、結局彼女を見送った後は、やっぱりひとりが好きだ、という一言で落ち着くのだ。

人といるのが嫌いということでない。外に出るのも億劫ではあれど嫌いではない。ご飯もみんなで食べた方が美味しいことを知っているし、語り合って刺激されて、ふにゃふにゃの自分に活力を注入してもらうこともある。街で小説に出てくるそれより奇怪なおじさんに出会うのも愉快で楽しい。それでも、私の食べたいご飯と友人の食べたいご飯が異なったら面倒だし、カラオケで歌いたくもない歌をものまねが上手いという理由だけで歌わされて、挙げ句金まで取られてしまう。睡眠時間もそう。読む本だって、髪の色だって、住むところだってそう。ひとりは最高じゃないか。寂しいなんていつからか感じなくなった。

言っていることが逆になっているから戻すと、その思いが募っていくのにつれて、どんどん自分本位になっていくのが分かる。幼稚園児ですら"悪い人"として教育を受けている、ワガママ、ジコチューってやつ。せっかく友人が誘ってくれたのに見たいテレビがあるって断るし、何かの拍子で私にぶつかってきた人に向けて舌打ちをする。さすがにこの舌打ち騒動は自分で自分に引いたわ。

そのくせ一人で代々木八幡の洒落たカフェに行けば、めかした女やおしゃれな男が周りを埋め尽くしていて目を伏せてしまうし、いざ友人と会えば、キラキラした相手を見て たじろぐ。金曜の夜に実家の母ちゃんに電話すると毎回、「なんで週末なのに暇なの」って言われる。冗談めかして言ってるけど、あれ、きっと心配してるぜ。どうすればいいか分からないよ。何から始めればいいの。

誕生日会のことをバースデーと呼ぶ類の人たちを鋭い眼光で睨むこともあるが、一方で、誠に不本意ではあれど、羨望しているのも事実。この中にいられる人間だったらどんなに人生が鮮やかだったかと妄想する。私だって誘われれば踊るし賑やかすよ?私もハロウィンでコスプレしたいよ。

141031_holiday_01