急がば回りこんでドロップキック

後藤あいといいます。

おしゃれ ✕ カフェ ✕ Macbook

昨日の夜22時くらい、代々木八幡のお洒落カフェ、mid.に行ってきた。

新調したMacbook Airを持って。

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おしゃれ ✕ カフェ ✕ Macbook」は、私が一番恐れてきた複合ワードだった。

この3つが一つに収まった空間は、自意識もつれさせた人間には優しくない。皆の目線が1箇所に集まって、フラフラ揺れてるキャンドルの火が一瞬で意識をぶっ飛ばす。店を出て初めて疲れていたことに気づく。

といえど、私は代々木八幡のお洒落カフェ、mid.のことを好きなカフェ1位に認定して、何度か行った。疲れに行っていたようなもんだけど、それでも帰り道は、茶色いレンガを敷き詰めたこれまたお洒落な歩道を、猫背を直して真っすぐ歩けた。気合入れてもらう感じだ。パワースポット?

昨日もそういう感じだった。

外は前日よりぐっと寒かったのにアイスコーヒーを頼んだ。コーヒーの味の違いなんてわかりゃしない。

恐る恐るMacbookをカバンから取り出す。普段からそうしてますけど?みたいに片手で無造作に。

無職ということが知れたらどうなるだろう。

トラックパッドとかショートカットがまだ覚えきれてなくて、もし見られてたら、新しいタブ開くのにわざわざカーソル動かしてる。うける。とか思われてるかもしれない。

打ち間違いとか

壁紙デフォルトかよ。とか

ブスがMac使ってんじゃねー。とか

イキって使ってる。うける。とか

そんなようなことを思われている気がして、アイスコーヒー2杯目を頼んだ。

うまくその空間に紛れることができただろうか。カッコついてたか。周りのお客さんみたいにうむうむ頭悩ませながらキーボードタッチする私の姿はお洒落だっただろうか。

テキストエディタのテーマ、お洒落にカスタマイズしておいたんだけど。ちゃんと気づいてくれたかしら。

心臓をさわさわさせながら、背伸びしてその空間に入ろうとするこの感じ。滑稽。書いてて滑稽だわ。でも、嬉しい。お洒落なカフェでMacbook触れて嬉しかった。

Macbookは防具になるかもしれない。これなら大丈夫かも。

帰り道、茶色いレンガを敷き詰めたお洒落な歩道を歩きながら、冷たくなったMacbookを撫でて、また来ようと思った。

なお、1時頃家に帰っても眠れなくて、あーやっぱり興奮してるんだなあ、と思ったけど、22時過ぎにコーヒーを2杯飲んだことが原因だったというのはたった今気づいた。