急がば回りこんでドロップキック

後藤あいといいます。

元カレの結婚式

結婚式行くー?とLINE。

行くもなにも呼ばれてないと、キレる

ああ、一応元カノという括りだもんね、それにしても悲しいよ、冬休み暇だから飯行こうぜって。多分私より無念で悲しんでいる感じが伝わってくる。

当日は大学の同期と仲の良かった後輩などが集まって、ご祝儀を払った後は祝いたい気持ちなどすっかり忘れて同窓会みたいになって、LINEをくれた女友達よりも私は彼と仲の良かった女友達だから、呼ばなかったのは賛否両論あるかもなー、でもまあ、奥さんのことを考えたらさ、仕方ないんじゃない、マナーだよマナー、で、私のことを思い出す人が式場からさっぱりいなくなる。

結婚式呼んでよ、と夏に会った時釘を刺したが、その釘は気がつかないうちにそっと抜かれて、海に投げたか不燃ゴミに出された。

一見すると、私はもう彼の中にも列席者の中にも存在していない。

結婚したかった人の結婚、という事実はもう、しっかり、乗り越えたじゃないか。
結婚しても俺は一生お前の友達だからと言ったじゃないか。
友達ですらなくなったのか。
そうであるなら付き合うんじゃなかった。
うそ、それはうそ。

マナー、分かる、分かる、分かる、分かる

友達が綺麗にいなくなった風。仲間はずれ。淋しい。