考えすぎる癖2
夕飯の手伝いとして、茹でたキャベツにすりごまと砂糖、醤油を合わせていたら、急に顔を洗いたくなった。
急に、というのは嘘で、本当は帰宅した昼の11時前からメイクを落としたかったのだけど、いよいよその願望が抑えられなくなったような感じ。うぅわあああああ!って風。
キャベツの胡麻和えを作り終えなければという思いとそれが拮抗しているのに、胡麻和えの方が無事勝利したのを見届けてから、ちょっと顔洗ってくるねと母に告げて、洗面台へ向かう。
なかなか取れないまつ毛についたアイプチのノリを爪でグリグリ掻きながら、やがてこんなことを考える。↓
「人が料理作ってる時にメイク落とすやつがいるか? なんと自分本位!」
早々にメイクを洗い流し、化粧水→美容液→ニベアといくところをオールインワンのジェルを塗ってから急いで台所へ戻る。
母に詫びると、考えすぎだと言われた。そんなことカケラも思い至らなかったが、私が言ったことで、確かに、と考え直すこともあるらしい。
わざわざ嫌われにいくようなことして、多分あいが友達少ないのってその性格が大いに影響していると思うって、
確かに!
言わない賢さ、
黙る美しさ、
そういうの、言ってくれないと分かんないぜ!