急がば回りこんでドロップキック

後藤あいといいます。

クリスマスとフライドチキンと独居無職女

クリスマスだからと病院の帰りにイオンでフライドチキンを買った。

家に持って帰ると、途端に部屋中にチキンの匂いが充満した。玄関合わせて6畳ないもんね。うち。仕方ないよね。

その香りが、臭くてたまらない。別に今日じゃなければ臭くないかもしれない。にんにくと油が混じった香り。

っあー。と一通り叫び終えてから、窓開けて投げ捨てようとしたら、道徳がちらりと顔を出して眉間にシワ寄せてるもんだから、窓を閉めて冷蔵庫に放り込んだ。

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それからタバコで一服して、これまた帰り道のイオンで買ったエッセイをあとがきだけ読んであれこれ考えていたら1時間経った。ゴキちゃんをトイレに追い込んで、さてどうしようかと考えてるあの時間に似ているなあ。どうしよっかな。

シャンメリーをカゴに入れたカップルや家族を押しのけて買ったチキン。腹立つ。浮かれてた自分に、浮かれさせたクリスマスに、家賃だけで選んだ激安狭小賃貸に、鳥に、読んでたエッセイの筆者に、全部に腹が立つ。

イオン近くの立ち食いそば屋でかけそば食べて帰ってくればよかったなあ。迷ったんだよなあ。今日立ち食いそばってのはちょっと恥ずかしいと思っちゃったからなあ。やっぱりいつもと一緒でよかったな。特別な日感出してきてたから惑わされたなあ。

さて、どう退治してくれよう。