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急がば回りこんでドロップキック

後藤あいといいます。

元彼が結婚して、私が失恋した

グループラインの着信をチェックすると、以前付き合っていた彼のLINEの苗字が変わったのに気づいた。婿養子に入ることに対してなんの抵抗も持たないだろう性格と家庭環境をもった男だ。きっと結婚したんだろう。

驚いたのには違いないが、ああ、ついに来てしまったかという、ですよね〜感もあった。

昨日まで結婚したいと思っていた人。私が今まで生きてきた中で唯一結婚したいと思った人。好きだった。ていうか今でも好きだ。もっといえば今のほうが好きだ。家族になりたかった。でもなれなかった。

付き合っていた当時、私が男の色仕掛けにハマって他の人を好きになった時の話。彼は「お前は何があっても最後は俺に戻ってくる」と言った。その時は、はい?その自信どこから来るんですかね?なんて腹立たしかったけど、おっしゃるとおりだったんだ。ただ、それに気づいた時には戻る先が埋まっていた。感情にかまけない、おまけに可愛い「良い」女によって埋められてしまったんだ。

あの時言ってくれた言葉覚えてる? 忘れたよね。私より良い女に出会って目が冷めたか。違う世界を見たか。残念です。

とにもかくにも、いよいよ、この鬱屈した5年間の未練に終止符を打たねばならない。年齢を経て子育てするのはしんどいということを聞いたことがあった。時間ないよ!!!

そもそも、なぜ私は彼に執着していたのか。

彼が私を好きだったからだ。もっと言うと、私が何をしても許してくれたからだ。他の男に好きって言われて心変わりしたり、他の男とセックスしたり、一人暮らしの家にゴキブリが出ただけで午前3時に呼び出したりしても、全部許してくれた。寝坊して授業に出られなくても「まあいいじゃない」と言ってくれた。だから好きだった。だからずっと一緒にいて毎日頭を撫でて欲しかった。認めてくれる人。この世にいてもいいよって言ってくれる人。おい、私もうアラサーだぜ。

彼氏いない歴がそろそろ3年になる。3年間頭を撫でてもらっていないということになるが、いざとなったら元彼に撫でてもらおっと!という選択肢が今まで私の中に存在していたことに、昨日初めて気がついた。そして昨日でその選択肢が消えたことにも気がついた。

私は彼に何をしてあげられたか。迷惑とイライラとキツめの穴以外に与えられたものはあるか。5年経って初めてそんなことを考えた。ごめん。本当にごめんなさい。よかった、私と結婚しなくて。本当に、まじで。

私には、仏教的に言えば報恩のごとく、キリスト的に言えば贖罪のごとく、ふたりの幸せを祈る義務があるんだと思う。ほんで、丈夫なペアのマグカップぐらいプレゼントする必要がある。大学時代の友人として。友人とお金出し合う感じで。

ということで、とうとう私も正真正銘の独身女だ(他人はとっくに認定してたんでしょうけど)。